新大統領とことば交わした被災者「心の痛みが分かる優しい人」

アメリカのバイデン新大統領は、東日本大震災が発生した年に副大統領として宮城県名取市の仮設住宅を訪れています。

ジョー・バイデン氏は、東日本大震災が発生した平成23年に副大統領を務めていて、アメリカ軍が「トモダチ作戦」の一環で仙台空港の復旧に携わったことをきっかけに、空港がある名取市を訪れました。

バイデン氏は、仮設住宅を訪問し、津波で50人以上が犠牲になった地区の区長を務めていた櫻井久一郎さん(80)から震災の状況や暮らしぶりについて話を聞いたということです。

櫻井さんによりますとバイデン氏は、交通事故で最初の妻を失ったことや、出身地のペンシルベニア州では竜巻で住宅がたびたび被害を受けていることなどに触れたうえで「必ず復興できるので、頑張ってほしい」と被災者を励ましてくれたということです。

そして、仮設住宅の住民一人一人とハグをしたり握手をしたりしたということです。

櫻井さんは「被災者に歩み寄る姿が印象的だった。バイデン氏自身も家族を失うつらさを体験していて、心の痛みが分かる優しい人だと感じた。いろいろな人に耳を傾けて、深刻化するアメリカや世界の分断を解消することを期待します。落ち着いたら復興が進む東北にも足を運んでほしい」と話していました。