台湾で長期滞在許可 香港市民が倍増 国家安全維持法施行影響か

去年、台湾で長期滞在の許可を得た香港市民の数は前の年の2倍近くに急増しました。台湾当局は「反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行されたことで、地理的に近く、自由で民主的な台湾に移りたい人が増えている」とみています。

台湾の移民署の統計によりますと、去年1年間に台湾で長期滞在の許可を得た香港市民は1万813人で、前の年の5858人から2倍近くに急増し、過去最多となりました。

永住の許可を得た人も1576人と、前の年から102人増えました。

香港では去年6月、反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行され、中国による統制が大幅に強まっていて、台湾当局は「地理的に近く、自由で民主的な台湾に移りたい人が増えている」とみています。
香港国家安全維持法が施行された翌日、台湾当局は香港からの移住などの相談に応じる専門の窓口を台北市内に開設しました。

また、香港の大学を卒業した優秀な若者や専門技能を持つ人などが台湾で働く資格を得やすくなるよう、規制を緩和する方向で検討を進めています。

一方で台湾当局は、香港からの移住希望者の中に中国の共産党や政府、軍などの関係者が紛れ込むおそれもあるとみて、警戒を強めています。