バイデン新大統領が就任 各国首脳が送ったメッセージは?

アメリカでバイデン新大統領が就任したことをうけて各国の首脳らが相次いでメッセージを送っています。

菅首相 ツイッターで祝意を投稿

このうち菅総理大臣は、21日午前2時すぎ、みずからのツイッターに、お祝いのメッセージを投稿しました。

メッセージは「バイデン大統領、ハリス副大統領、ご就任おめでとうございます。 日米は普遍的価値を共有する、強い絆で結ばれた同盟国です。日米同盟の強化や『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、今後バイデン大統領と協力していけることを楽しみにしています」と、日本語と英語でつづっています。

ロシア 核軍縮条約「新START」条約の延長呼びかける

ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ロシアはこれまで通りアメリカとの良好な関係を求め続ける。それに対応する政治的な意志があるかどうかはバイデン氏と彼のチームにかかっている」と述べ、トランプ前政権との間で悪化した関係を改善させられるかどうかはアメリカの出方次第だと強調しました。

また、ロシア外務省はコメントを発表し、来月に失効が迫るアメリカとロシアの核軍縮条約「新START」をめぐって「前提条件なしに延長することは可能で、最長5年の延長が望ましい」として、条約の延長を呼びかけました。

プーチン政権としては、「新START」をめぐる交渉をきっかけにバイデン新政権との対話を進める機運を高めたい考えとみられます。

ただ、バイデン氏はこれまでプーチン大統領を「独裁者」などと呼んで繰り返し批判していて、ロシアではバイデン新政権がヨーロッパとの結束を取り戻しロシアに対していっそう強硬な政策をとるのではないかと警戒する見方が出ています。

英 ジョンソン首相 「ともに取り組む共通の課題」

イギリスのジョンソン首相は20日、地元メディアとのインタビューでバイデン新大統領とハリス新副大統領に祝意を示した上で、「われわれはともに取り組んでいく共通の課題がある。新型コロナウイルスで受けた影響からの回復に向けて、国際社会がまとまっていく必要がある。気候変動への取り組みも重要だ」と述べました。またジョンソン首相は、バイデン新大統領がヨーロッパとの関係を重視しているという認識を示した上で、アメリカとの緊密な関係を築くことはイギリスの首相にとって重要な職務だと強調しました。

一方、ジョンソン首相はツイッターにも「気候変動や新型コロナウイルス対策など私たちに関わる重要な課題についてアメリカのリーダーシップは不可欠だ。バイデン新大統領とともに仕事ができることを楽しみにしている」と投稿しました。

仏 マクロン大統領「パリ協定への復帰を歓迎 お帰りなさい」

フランスのマクロン大統領はみずからのツイッターで「アメリカのパリ協定への復帰を歓迎する。お帰りなさい」と投稿し、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に復帰する方針を示すバイデン新大統領が就任したことを歓迎しました。

その上で「現代の課題はともに取り組むことで解決できる。ともに地球のために行動をとることが気候変動の結果を変えることができる」と述べてアメリカと連携を深めることに期待を示しました。

イタリア コンテ首相「共通の国際的な課題に取り組む」

ことしのG20サミット=主要20か国の首脳会議で議長国を務めるイタリアのコンテ首相はみずからのツイッターで「きょうはアメリカ国内にとどまらず民主主義にとって偉大な日だ。イタリアはアメリカとともに共通の国際的な課題に取り組む準備はできている」と投稿してバイデン新大統領とハリス新副大統領の就任を祝福しました。

インド モディ首相「両国の戦略的パートナーシップを」

インドのモディ首相はバイデン新大統領の就任についてツイッターで祝意を示し、「両国の戦略的パートナーシップを高めるためにともに働くことを楽しみにしています」と述べました。

また、母親がインド出身でインドにゆかりのあるハリス新副大統領についても「ハリス氏の副大統領就任おめでとうございます。歴史的な出来事です。両国の関係をより強固なものにするために交流することを楽しみにしています」と祝福しました。

茂木外相 「日米同盟をさらに強化」

茂木外務大臣は、21日午前7時ごろ、みずからのツイッターに日本語と英語でお祝いのメッセージを投稿しました。

このなかでは「アメリカの大統領、副大統領に就任された ジョー・バイデン氏とカマラ・ハリス氏に心からお祝い申し上げます。バイデン新政権との間で日米同盟をさらに強化するとともに、『自由で開かれたインド太平洋』の実現や新型コロナ、気候変動などへの対応に関し、協力を深めていくことを楽しみにしています」としています。

フランシスコ教皇「共通の利益のため」

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇はバイデン新大統領に就任を祝福するメッセージを送り、「アメリカ国民が大統領の指導力のもと、建国以来国を導いてきた高尚な政治的、倫理的、宗教的な価値観から力を得ることができますように」と述べました。

その上で「普遍的で共通の利益のため、神の導きでアメリカ国内や世界の国々との間に理解や和解、平和が育まれるよう願います」としています。

ドイツ・メルケル首相 「友好と協力の新たな1章」

ドイツ政府の報道官は20日、ツイッターにメルケル首相のお祝いのことばを投稿しました。

この中でメルケル首相は「ドイツとアメリカの友好と協力の新たな1章を楽しみにしている」として、今後の連携に期待を示しました。

ブラジル・ボルソナロ大統領「今後も協力」

ブラジルのボルソナロ大統領は20日、ツイッターにバイデン新大統領へのお祝いのことばを投稿しました。

この中でボルソナロ大統領は「ブラジルとアメリカの友好関係は深く、民主主義などの価値観を共有してきた。今後も互いの国の繁栄と国民の幸福のために協力していく」としています。

オーストラリア・モリソン首相 「新政権と連携 楽しみに」

オーストラリアのモリソン首相はフェイスブックにバイデン新大統領とハリス新副大統領に祝意のことばを投稿しました。

この中でモリソン首相は「特にインド太平洋地域における多くの共通した関心事でバイデン新大統領、そして新政権と連携することを楽しみにしている。オーストラリアとアメリカの同盟関係は深く、いつまでも続くものだ」としています。

ニュージーランド・アーダーン首相「関心を共有」

ニュージーランドのアーダーン首相はバイデン新大統領に祝意を示すコメントを出し、「ニュージーランドとアメリカは気候変動など世界が抱える課題で関心を共有している。バイデン大統領のパリ協定への復帰とWHO=世界保健機関からの脱退の撤回の方針を歓迎する」としています。

国連・グテーレス事務総長 「パリ協定復帰を心から歓迎」

アメリカのバイデン新大統領がトランプ政権下で離脱した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に復帰するための文書に署名したことについて、国連のグテーレス事務総長は「心から歓迎する」という声明を発表しました。

この中でグテーレス事務総長は「世界の二酸化炭素の半分を排出している国々が去年、二酸化炭素の排出量を将来実質ゼロにすると表明した。バイデン政権がこれに加われば 世界の二酸化炭素の排出量の3分の2にあたる」として、2050年までの排出量実質ゼロという事務総長みずから呼びかけている目標の達成に向けて大きな前進になるという認識を示しました。

その上で今年予定されている温暖化の国際会議COP26までに、(こっぷ・にじゅうろく)アメリカが野心的な削減目標や資金拠出計画を打ち出すことで世界の温暖化対策の加速化に向けてリーダーシップを発揮することに期待しているとしています。

韓国・ムン大統領「米韓同盟の強化のため協力」

韓国大統領府は、ムン・ジェイン大統領がバイデン新大統領に祝電を送り「米韓同盟の強化とともに、朝鮮半島の平和と繁栄のためにも揺るぎない協力を続けていく」と述べたと発表しました。

また大統領府の発表では、ムン大統領はバイデン新大統領に対し、早期に直接会談したい意向を伝えたということです。

中国外務省報道官「『結束』はいまの両国関係でも必要」

中国外務省の華春瑩報道官は21日の記者会見で、祝意を示した上で「バイデン新大統領は、就任演説の中で『結束』を何度も強調していたが、これはいまの両国関係でも必要だ」と述べ、トランプ前政権のもとで、対立を深めた両国関係の改善が必要だという認識を示しました。

そして「中国とアメリカはともに勇気と知恵を出し、互いの主張に耳を傾け、互いを尊重する必要がある。これは2つの大国に必要な責務であり国際社会の期待でもある」と呼びかけました。

また、バイデン新大統領が、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」への復帰や、WHO=世界保健機関からの脱退の撤回を指示する文書に署名したことについて歓迎する意向を示し、アメリカとともに協力を強化したい考えを示しました。