中国政府 春節前にコロナ感染拡大防止で通知 帰省前にPCR検査

中国政府は、来月の旧正月の「春節」で多くの人の帰省が見込まれることから、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、帰省の前にPCR検査を受け、帰省後も14日間自宅で過ごすことなどを求める通知を出しました。

中国の保健当局によりますと、中国全土で確認された新型コロナウイルスの1日当たりの感染者は、19日まで8日連続で100人を超えています。

首都、北京では20日、イギリスで見つかっている変異ウイルスの感染者が初めて確認され、地元当局は住民2万4000人余りを自宅待機させる措置をとっています。

中国では来月、旧正月の「春節」を迎え、例年多くの人が帰省して家族らと集まりますが、中国政府は、ことしは延べ17億人余りが移動する見通しで、感染の危険性が高まるとして、感染拡大防止のための通知を出しました。

通知では、
▽不要不急の移動や集まりを自粛するよう求めるとともに、
▽帰省の前にPCR検査を受けること、
▽帰省後14日間は地区の担当者に健康状態を報告すること、
そして
▽毎週PCR検査を受けることなど、
厳しい措置が盛り込まれています。

また、地域の薬局に対して、解熱剤などを購入した人を2時間以内に地区の担当者に報告することを求めていて、中国政府は感染拡大に神経をとがらせています。