コロナ 特措法など改正案 罰則内容で来週 与野党間調整へ

新型コロナウイルス対策の特別措置法などの改正案について、与党側は、罰則を盛り込むことに慎重な野党側の意見を踏まえ、国会への提出後に修正協議に応じる構えで、罰則の内容などをめぐり、来週にも与野党の間で調整が行われる見通しです。

新型コロナウイルス対策の実効性を高めるため、政府は、営業時間の短縮の命令に応じない事業者に50万円以下の過料を科すとした特別措置法の改正案や、入院勧告に応じない感染者に懲役を含む刑事罰を科すとした感染症法の改正案などを、22日閣議決定し、国会に提出する方針です。

これに対し立憲民主党など野党側は、罰則を設けても事業者への十分な補償がなければ効果があがらず、入院勧告に応じない感染者に懲役刑を科すのも行き過ぎだなどとして、改正案の修正を求めています。

こうした中、与党側は、早期成立を図るためには野党側の協力が必要だとして、改正案が国会に提出されたあと、野党側からの要求があれば、修正協議に応じる構えです。

与党側は来月初めに改正案を可決・成立させたいとして審議を急ぐ考えで、罰則の内容などをめぐり、来週にも与野党の間で調整が行われる見通しです。