兵庫 姫路 自宅待機の感染者が増加 保健師や医師を派遣

兵庫県姫路市は、新型コロナウイルスの感染の急拡大で入院先が決まらず自宅で待機する感染者が増えているとして、今週から保健師や医師を派遣して健康状態の把握などに当たっています。

姫路市では感染者の急増で病床が足りなくなり、今月11日の時点で入院先が決まらず自宅で待機する人たちが先月の3倍近い161人に上りました。

このため姫路市は、今週から保健師15人をこうした感染者の自宅に派遣し、健康状態を把握したうえで服薬や食事のアドバイスを行い、症状が悪化している場合は医師を派遣する対応を始めました。

20日は、医師で姫路市保健所の毛利好孝所長が持ち運びのできる酸素吸入器を用意して往診しました。

毛利所長は「入院できずに自宅にいる高齢者や基礎疾患のある方に医療を届ける仕組みがなかったので、今回の取り組みを始めました。スムーズな入院調整にもつなげたい」と話しました。

現状について姫路市は「医療崩壊の初期段階に入っている」として危機感を強めており、地元の医師会と連携して新型コロナウイルスの患者専用の病床を20床ほど増やしたいとしています。