去年のコンビニ売上 前年比4.7%減 2005年以降最大の下げ幅に

去年の全国のコンビニの売り上げは、新型コロナウイルスの影響で来店客数が減少したことなどから、前の年を4.7%下回り、比較が可能な2005年以降で最も大きな下げ幅となりました。

日本フランチャイズチェーン協会によりますと、去年の全国のコンビニの売り上げは新規出店を除く既存店の集計で10兆1580億円と前の年よりも4.7%減少しました。

売り上げが前の年を下回るのは3年ぶりで、比較が可能な2005年以降、最も大きな下げ幅となります。

また、新規の出店を含めたすべての店舗の売上は前の年を4.5%下回り、2005年以降、初めての減少となりました。

新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える傾向が続き、都心部や観光地を中心に来店客数が10%以上減少したことが主な要因です。

一方、まとめ買いの影響や、マスクなど衛生用品の売り上げが増えたことで、来店客1人当たりの売上は前の年を6%余り上回りました。

また、先月1か月の売り上げは、既存店の集計で前の年の同じ月を4%下回って10か月連続の減少となり、新型コロナウイルスの感染が再び拡大したことで厳しい状況が続いています。