東京都 新型コロナ 10人死亡 1274人感染確認 重症は最多160人

東京都は、20日都内で新たに1274人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表し、1日の感染の確認が8日連続で1000人を超えました。

都の基準で集計した20日時点の重症の患者は160人となり過去最多を更新しました。

また、都は、感染が確認された10人が死亡したことを明らかにし、このうち2人は自宅療養中に死亡したということです。

東京都は20日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて1274人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が1000人を超えるのは8日連続です。

年代別は、
▽10歳未満が40人、
▽10代が73人、
▽20代が272人、
▽30代が213人、
▽40代が211人、
▽50代が163人、
▽60代が118人、
▽70代が77人、
▽80代が67人、
▽90代が39人、
▽100歳以上が1人です。

20日の1274人のうち、
▽およそ41%に当たる527人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽およそ59%に当たる746人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

▽このほか、インドへの渡航歴がある人が1人いるということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く284人、
▽「施設内」が133人、
▽「職場内」が38人、
▽「会食」が18人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽19の医療機関で患者と職員合わせて81人が、
▽20の高齢者施設で利用者と職員合わせて41人が感染したということです

これで都内で感染が確認されたのは合わせて8万9188人になりました。

また、20日時点で入院している人は19日より48人減って2893人となりました。「現在確保している病床に占める割合」は72.3%です。

また、都の基準で集計した20日時点の重症の患者は19日より5人増えて160人となりました。
19日に続いて過去最多を更新していて、重症患者用の病床の64%を使用しています。
160人のうちおよそ8割の125人が今月に入ってから重症化したということです。

2人が自宅療養中に死亡

また、都は感染が確認された40代から90代までの男女合わせて10人が死亡したことを明らかにしました。

このうち60代の男性は37度台の発熱の症状があって検査を受けたところ、今月16日に陽性と判明しました。
腎臓や心臓に疾患があったことなどから、保健所は17日から都を通じて入院先を探していましたが見つからず、自宅療養をしていました。
2日後の19日になって入院先が見つかりましたが、男性はその日の夕方に自宅で倒れているところを発見され、救急搬送されたものの死亡しました。

また、80代の男性は今月15日に陽性と判明し、無症状だったことから自宅療養をしていました。
自宅療養中は発熱の症状があったものの体調に問題はなかったということですが、17日の夕方に症状が悪化したということです。
このため、保健所は入院先を探しましたが、男性はその間に体調がさらに悪化し、救急搬送されましたがその後死亡しました。

都によりますと自宅療養中に死亡したのは、この2人を含めてこれまでに合わせて6人になるということです。

これで都内で死亡した人は合わせて754人になりました。

都の担当者は「新型コロナウイルスは数時間で容体が急変して死亡してしまう怖さがある。変化をいかに早く察知するかが課題だ。重症患者や死者を減らすためにはまずは感染者そのものを減らすことに尽きる」と話しています。

小池知事「急に体調悪くなり自宅で亡くなったケースある」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「このところ感染者の中で65歳以上の割合が増えてきている。亡くなる人に高齢者が多く基礎疾患があるという状況だ。きょうも残念ながら10人が亡くなり、急に体調が悪くなって自宅で亡くなったケースがある。心からご冥福をお祈りし、いろいろと改善もしていかなければならない」と述べました。

そして「やはり感染しない、させないことから始めないと死亡する人がまた増えてしまう」と述べて感染防止を徹底するよう呼びかけました。