気象制御やテレパシーのような技術など 国の研究目標の候補に

国の大型研究プロジェクト「ムーンショット型研究開発制度」で、若手研究者などから公募した研究目標の候補として「気象を制御する技術」など21件が選ばれ、さらに数件に絞り込んで正式な目標に掲げられることになっています。

30年後の社会を見据えて、科学技術の挑戦的な課題に取り組む国の大型研究プロジェクト、「ムーンショット型研究開発制度」は、すでに決まっている7つの目標に加え、若手研究者から目標のアイデアを募って数件を加えることになっています。

プロジェクトを運営する科学技術振興機構には、129件の提案が寄せられ、書類や面接の選考が行われました。

その結果、理化学研究所の研究者がリーダーとなって「電波や光などを使って大気の状態を変え、気象を制御することで豪雨などの災害を軽減する技術」の開発や、大阪大学の大学生がリーダーとなって「個人や集団の意思の疎通や合意の形成のため、考えたことや経験をテレパシーのように伝える技術」など21件の目標の候補が選ばれました。

さらに半年ほどかけて実現性などの検討を行い、数件に絞り込むということで、正式な目標に掲げられると数億円から数十億円規模の予算がついて研究が行われることになります。

ノーベル物理学賞の受賞者で、選考にあたった名古屋大学の天野浩教授は「大きな変革は若い人のアイデアでおきるもので、今回の提案をわくわくしながら見守っていきたい」と話していました。