東京 新型コロナ 死亡は最多16人 感染確認1240人 重症者も最多

東京都は19日、火曜日としては2番目に多い1240人が都内で新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
都の基準で集計した19日時点の重症の患者は過去最多の155人となり、都の担当者は「感染者が増えれば重症者も増えていくことになるので、引き続き『ステイホーム』で人との接触を減らすようお願いしたい」と呼びかけています。
また、都は感染が確認された16人が死亡したことを明らかにし、1日の発表人数としては最も多くなりました。

東京都は19日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女、合わせて1240人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が1000人を超えるのは7日連続で、火曜日としては今月5日の1278人に次いで2番目に多くなりました。

年代別では、
▽10歳未満が28人
▽10代が60人
▽20代が282人
▽30代が211人
▽40代が192人
▽50代が186人
▽60代が104人
▽70代が92人
▽80代が69人
▽90代が16人

19日の1240人のうち、
▽およそ40%にあたる491人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ60%にあたる749人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者 「家庭内」が最も多い

濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く250人、
▽「施設内」が124人、
▽「職場内」が46人、
▽「会食」が22人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽18の医療機関で患者と職員合わせて66人が、
▽25の高齢者施設で利用者と職員合わせて54人が感染したということです。

これで、都内で感染が確認されたのは、合わせて8万7914人になりました。

また、19日時点で入院している人は18日より70人減って2941人となりました。

「現在確保している病床に占める割合」は73.5%です。

都の担当者「『ステイホーム』で人との接触減らして」

一方、都の基準で集計した19日時点の重症の患者は、18日より12人増えて155人となりました。今月12日の144人を上回って、これまでで最も多くなり、重症患者用の病床の62%を使用しています。

都の担当者は「感染者数はまだ高い水準で推移していて、感染者が増えれば重症者も増えていくことになるので、引き続き『ステイホーム』で人との接触を減らすようお願いしたい」と呼びかけています。

また、都は、感染が確認された60代から90代までの男女合わせて16人が死亡したことを明らかにしました。

1日の発表人数としては、去年5月2日の15人を上回って最も多くなりました。16人のうち8人は入院していた医療機関で感染したということです。

これで都内で死亡した人は、合わせて744人になりました。

1日で最多の16人死亡 小池知事「高齢の方がほとんど」

都内で新型コロナウイルスの感染が確認された人のうち、都の基準で集計した重症の患者が、19日時点で過去最多の155人となったことについて、小池知事は記者団に対し「非常に多い数字だ。持病がある高齢者がこじらせて重症になるケースが増えてきている。ベッドも確保できているが、重症にならないためにも、できるだけ早く対応できるようにしたい」と述べました。

また、19日、1日の発表人数としては、これまでで最も多い16人が死亡したことに関連して、小池知事は「病院の報告の関係でまとまった数字になったと聞いている。やはり高齢の方がほとんどだ」と述べました。