時短要請 名古屋の“喫茶店”にも影響広がる

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されたことを受けて、愛知県では18日から営業時間の短縮要請の対象がすべての飲食店に拡大されます。こうした中、名古屋の食文化のシンボルとも言われる「喫茶店」にも影響が広がっています。

愛知県は緊急事態宣言が出されたことを受け、これまで酒を提供する店などが対象だった営業時間の短縮要請について、18日からすべての飲食店に拡大し、午後8時までの営業とするよう求めています。

こうした中、店舗数が多く名古屋の食文化のシンボルとも言われる「喫茶店」でも、対応に追われています。

観光客にも人気の名古屋市東区にある喫茶店では、通常朝の7時半から深夜の11時まで営業していて、夜はお酒のメニューもわずかにありますが、客のほとんどは食事やスイーツが目当ての観光客や家族連れ、それに会社帰りのサラリーマンなどだということです。

店の売りの1つは500円前後の価格で提供する「モーニング」で、朝から行列ができるほどですが、店では、夜の売り上げなどによって採算がとれていたため、閉店時間が早まることに不安を感じているといいます。
喫茶店の経営会社の遠山英歳さんは「前回の緊急事態宣言のときも、昼や夜の時間帯に客足が減り、県外からのお客さんも来なくなって、昼や夜の売り上げが落ちてしまいました。ふだんの夜は家族連れや会社帰りの方が来てくれていましたが、夜8時までになると、ひどい状態になると予想しています。経費を削減し、お店を残していくことを考え、とにかく我慢するしかないと思っています」と話していました。