飛行機同乗者コロナ陽性 ダニエル太郎 全豪OP前“練習できず”

来月開幕するテニスの全豪オープンを前に、新型コロナウイルスの検査で陽性となった人と同じ飛行機に乗った選手たちが、外での練習を許可されないケースが相次ぐ中、新たに日本のダニエル太郎選手もその対象となったことが分かりました。

ダニエル選手は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてドーハで行われていた全豪オープンの予選を終えて、来月8日に開幕する本大会に出場するためオーストラリアに入りましたが、ダニエル選手のSNSによりますと、この際、同じ飛行機に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した乗客が1人いたということです。

大会主催者の発表によりますと、この飛行機にはダニエル選手を含む25人の選手が乗っていて、対象となる選手たちはこれから2週間、ホテルでの自主的な隔離に加えて、ほかの選手には認められている外での練習を許可しないとしています。

ダニエル選手は「今は完全隔離で練習もできません。受け止めるのは苦しいですが、来る前から誰にでも可能性はありました。部屋でできるだけのことをするしかない」とコメントしています。

今回と同様に選手たちが乗った飛行機の同乗者が陽性反応を示したことから、現地入りしたにもかかわらず外での練習を許可されないケースが相次いでいて、日本選手では、アメリカ ロサンゼルスからの飛行機に乗っていた錦織圭選手も外での練習ができない状態となっています。

ビクトリア州首相「選手を特別扱いしない」

全豪オープンが行われるメルボルンのあるビクトリア州のアンドリュース首相は18日、記者会見しました。

この中でアンドリュース州首相は、一部の選手から外での練習が許可されないことに不満の声が出ていることについて、「選手たちにはほかの入国者と同様のルールが適用される。私たちは選手を特別扱いしない。なぜならウイルスは人を選ばないからだ」と述べ、方針を変更するつもりはないと強調しました。

そのうえで「大会はとても重要だが、保健当局の助言を確実に守り、州の安全を保つことよりも重要なことはない」として、選手たちに理解を求めました。