ブラジルで中国の製薬会社のワクチン接種始まる

南米のブラジルで17日、中国とイギリスの製薬会社のワクチン2種類の緊急使用が承認され、最大都市サンパウロでは中国のワクチンの接種が始まりました。

ブラジルでは17日、中国の製薬会社「シノバック」とイギリスの製薬大手「アストラゼネカ」の2種類のワクチンの緊急使用がそれぞれ承認され、最大都市サンパウロでは、シノバックのワクチンの接種が他の地域に先駆けて医療従事者らを対象に始まりました。

ブラジル政府によりますとシノバックのワクチンは、欧米のワクチンに比べて値段が安く、中国側もデータの提供などに協力的で、安全性も確保されているということです。

ブラジルは、累計の感染者数がおよそ840万人、死者も20万人を超えていて、ワクチン接種の早期開始を求める声が高まっていました。

ブラジル政府は今後、ワクチン接種を拡大していきたいとしていますが、2億人を超える人口に行き渡るだけのワクチンはまだ確保できておらず、今後の接種に向け、大きな課題となっています。