京都 入院先見つからず80代女性が自宅で死亡 知事が再発防止へ

先月、京都市で新型コロナウイルスの感染が確認された80代の女性が、入院先が見つからずその後、容体が悪化して自宅で死亡したことについて、京都府の西脇知事は「痛恨の極みだ」としたうえで今後、入院への調整を的確に行って再発防止に努める考えを示しました。

京都府によりますと、先月25日、滋賀県の80代の女性は、京都市で新型コロナウイルスの感染が確認され、府が入院先を探しましたが見つからず、その後、容体が悪化して自宅で死亡しました。

これについて京都府の西脇知事は、17日開かれた記者会見で「自宅療養中の方が亡くなられたことは痛恨の極みで、心からお見舞いする」と述べました。

そのうえで「医療現場のひっ迫は認識している。府は症状の重い人から入院の調整にあたっているが、今後は自宅などで療養している人のフォローアップと、的確な入院調整を徹底するよう指示した」と述べ、再発防止に努める考えを示しました。

また、京都市の門川市長は「市としても府と連携して自宅療養している人を綿密にフォローしていきたい」と述べました。