鳥インフルエンザで殺処分 計約580万羽に 1つのシーズンで最多

鳥インフルエンザの発生が異例のペースで相次いでいて、これまでに殺処分されたニワトリの数は580万羽近くとなり、1つのシーズンとして最多となりました。殺処分されたニワトリの数は今後600万羽を超える見通しで、専門家は「例年1月、2月は感染がピークになる時期なので衛生管理を徹底してほしい」と話しています。

鳥インフルエンザは、去年11月以降、香川県や宮崎県など西日本を中心に発生が相次ぎ、その後、千葉県や岐阜県でも発生するなど、合わせて15の県の36か所の養鶏場で高病原性のウイルスが検出されています。

殺処分されたニワトリは、速報の値で合わせて580万羽近くになり、2005年から翌年にかけて茨城県と埼玉県で低病原性の鳥インフルエンザが相次いだ際のおよそ578万羽を上回り、1つのシーズンで最多となりました。

ウイルスが検出された養鶏場での殺処分が終わると、600万羽を超える見通しです。

国の専門家チームの現地調査では野生動物が入り込む隙間が見られたり、人や車両の消毒が不十分であったりするなど、国の衛生管理基準が十分守られていない養鶏場が多くみられ、野鳥によって周辺に運ばれたウイルスが野生動物や人や車両を介して持ち込まれた可能性があると指摘されています。

また、今シーズン検出されているウイルスは、ニワトリが感染してから死ぬまでの期間が長いため、農林水産省は感染に気付かないまま広がるおそれがあるとして、ニワトリに少しでも異常があれば通報するよう呼びかけています。

鳥インフルエンザに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「例年1月、2月は感染がピークになる時期だ。改めて衛生管理の基本を確認し、対策を徹底してほしい」と話しています。