「防災士」 資格取得者が大幅減少の見込み コロナで研修できず

阪神・淡路大震災をきっかけに設けられた「防災士」の資格の取得者が、今年度は例年と比べて大幅に減少する見込みであることがわかりました。新型コロナウイルスの影響で資格の取得に必要な研修が十分に実施できなかったことが影響したとみられています。

「防災士」は、阪神・淡路大震災のあと防災を担う人材を育成を目的に平成15年にNPO法人「日本防災士機構」が設けた資格制度で、地域の防災活動のリーダーとなることが期待されています。

日本防災士機構によりますと、取得者は年々増加し、これまでに20万人余りが防災士の登録をしています。

2019年度は、年間の取得者が2万2000人余りいましたが、2020年度の全国の資格取得者は先月末時点で8000人余りにとどまっています。

2019年度の年間の取得者数と比べると、兵庫県で5割、東京と大阪、宮城県で3割余りとなっていて、年間の取得者はほとんどの都道府県で激減する見通しだということです。

背景には新型コロナウイルスの影響で資格の取得に必要な研修の定員が制限されたり、中止が相次いだりしたことがあるとみられています。

日本防災士機構は「各地で災害が相次ぐ中、防災士の存在はますます重要になるのでコロナ禍でも感染対策を徹底して研修を行っていきたい」としています。