東京都内 新型コロナのクラスター 去年2月~12月までで641件

東京都内で発生した新型コロナウイルスの集団感染=クラスターは先月までで641件に上り、このうち3割近くを占める「企業」では、職場以外での会食が拡大の要因と考えられることが都のまとめでわかりました。

それによりますと、去年2月から先月にかけて都内で発生して報告があったクラスターは641件でした。

施設別では、
▽「企業」が最も多く174件(27%)
▽「医療機関」が94件(15%)
▽「高齢者介護福祉施設」が90件(14%)
▽「飲食店」が85件(13%)などとなっています。

このうち企業では、職場以外での会食が拡大の要因と考えられるということです。

また、精神科病院では、患者にマスクを着けてもらうことが難しいため感染の急拡大が見られたほか、高齢者介護福祉施設では、患者をすぐに病院に移せなかった事例もあり、施設内でも対応できるよう防護服の着脱訓練などを行うべきだと指摘しています。

各施設とも、派遣や非常勤の職員の健康状態などの把握が難しかったということで、日頃からの体制作りが重要だとしています。

都は「対策のポイントがわかってきたので、速やかに周知してクラスターの発生を防ぎたい」としています。