ロシア 新型コロナウイルスワクチン 劇場などでも接種へ

ロシアでは、新型コロナウイルスのロシア製のワクチンについて、来週からすべての国民を対象に接種を進めることにしていて、首都モスクワでは、ショッピングモールや劇場などにも接種できる場所を拡大することになりました。

ロシアのモスクワ市は、15日、ロシア製のワクチンについて医療機関以外にも接種できる場所を大幅に増やすことを明らかにしました。

具体的には、今月20日からショッピングモールやデパート、それに劇場などにも会場が設けられ、近くに住む市民に対して接種できる時間などの情報をSNSで通知するということです。

モスクワでは、15日に確認された新たな感染者はおよそ5500人に上るなど、感染拡大が収まらない状況が続いていて、モスクワ市としては、ワクチンの接種を加速させたい考えです。

ロシアでは、今月18日からすべての国民を対象にワクチンの接種を進めることにしていますが、国民の間には安全性などをめぐり疑念や不安が根強く、どのように接種を進めるか議論が続いています。

極東のサハリンでは、ワクチンを接種した人に対して、公共の場所でマスクを着用しなくてもよい権利を与えると発表するなど、接種を進めようと独自の対応を打ち出す地域も出てきています。