北朝鮮 軍事パレードでミサイル公開 核・ミサイル開発を強化

北朝鮮は14日の軍事パレードで、新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを公開し、核・ミサイル開発を強化する姿勢を強調しました。
17日には最高人民会議が開かれることになっていて、一連の行事を通じてキム・ジョンウン(金正恩)総書記の求心力を一段と高めたいねらいがあるとみられます。

「北極星5」と記された新型とみられるミサイル公開

北朝鮮の国営テレビは14日、ピョンヤンで行われた軍事パレードの映像を15日放送し、「北極星5」と記された新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルなどを公開しました。

北朝鮮は、軍事パレードを去年10月にも行ったばかりで、3か月という短い間隔での実施は異例で、アメリカのバイデン新政権の発足を目前に控え、核・ミサイル開発を強化する姿勢を強調しました。

一方、ICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイルは、軍事パレードに登場しませんでした。

17日に最高人民会議

また北朝鮮では17日、各地の代表からなる最高人民会議が開かれることになっていて、党大会の結果を受けて国家機関の組織改編や人事などが発表される見通しです。

北朝鮮としては、制裁や新型コロナウイルスの感染対策の影響などで経済に大きな影響が出るなか、今月12日に閉会した党大会から続く一連の行事で国威発揚を図り、キム総書記の求心力を高めたいねらいがあるとみられます。

専門家「米との対決と対話の双方の姿勢」

北朝鮮情勢に詳しい南山大学の平岩俊司教授は、軍事パレードからアメリカとの対決と対話、双方の姿勢がうかがえると指摘しています。

平岩教授は「パレードに登場したSLBMは、実験が成功しているわけではないのでアメリカの出方次第では、こうした選択肢があると示すところに北朝鮮としての意味があったのだろうと思う。また、アメリカを非常に意識しながらも、アメリカへの核打撃力であるICBMを登場させなかったことは、対話の可能性について、最終的な判断をしているわけではないというように受け止められる」と指摘しました。

そのうえで、今後については「アメリカ側がどう対応をしてくるのかを、まずは見たいというのが北朝鮮側のねらいだと思う」と述べ、バイデン新政権の出方を当面、見極めるという見方を示しました。