車いすテニスジャパンオープン コロナ影響 去年に続き中止決定

国枝慎吾選手や上地結衣選手など、車いすテニスのトップ選手が出場する予定だった、毎年福岡県で開かれている国際大会が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、去年に続いてことしも中止されることになりました。

中止が決まったのは車いすテニスの国際大会「ジャパンオープン」です。

大会は毎年、福岡県飯塚市で開かれていて、ことしは4月20日に開幕し、男子の世界ランキング1位の国枝選手や、女子の世界2位の上地選手をはじめ、国内外のトップ選手が出場する予定でした。

しかし大会の主催者は、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることや、福岡県に緊急事態宣言が出されている状況を踏まえて、100人以上の出場選手や延べ2000人に上るボランティアの安全を確保できないとして、15日、去年に続いてことしの大会の中止を発表しました。

車いすテニスの大会の開催をめぐっては、来月14日から四大大会の1つ、全豪オープンが、健常者の大会とともにオーストラリアのメルボルンで、厳しい感染対策を講じたうえで開催されますが、車いすテニス単独の大会は十分な感染対策をとれないことなどから、国内外で中止や延期が相次いでいます。