ホテル借り上げコロナ感染者の宿泊療養施設に 千葉 船橋

新型コロナウイルスに感染した人が自宅療養中に亡くなるケースが相次ぐ中、千葉県船橋市は、新たにホテルを借り上げて宿泊療養施設として開設し、家族一緒に受け入れられる態勢を整えました。

千葉県内では14日時点でおよそ4800人が療養していて、このうち入院調整中の人も含めて自宅で療養している人が8割近くの3700人余りに上っています。

各地で自宅療養中に亡くなるケースが相次ぐ中、船橋市は市内にあるホテル1棟を新たに借り上げ、市内2つ目となる軽症や無症状の人向けの宿泊療養施設として15日から運用を始めました。

家族一緒の部屋での療養を希望するケースもあることから、ツインやトリプルの部屋も活用し、必要に応じてベビーベッドも設置できるということです。

看護師が常駐し、近くの病院とも連携して健康観察を徹底する方針です。

実質稼働していないところも 人手不足で受け入れできず

一方、千葉県全体のホテルでの療養者数は、確保しているベッド数の3割程度にとどまっています。

このうち県が70床を確保している市川市のホテルは、去年9月以降、運営にあたる保健所職員の人手不足などで受け入れができず、実質稼働していない状態になっていて、今月末で借り上げの契約を終了するということです。

今後のホテルでの療養について、千葉県は「運用に必要な人手を確保したうえで、改めて新しい宿泊施設を整備し、自宅療養している人を減らしたい」と話しています。