日本とインド 5Gなど情報通信技術で協力深める覚書

日本とインドの両政府は、高速・大容量の新しい通信規格、5Gなど、情報通信技術の分野で協力を深める覚書を交わしました。

武田総務大臣とインドのプラサード通信大臣は15日、オンラインで会談し、ICT=情報通信技術の分野で協力を深めることで覚書を交わしました。

この中で武田大臣は「来年は日本とインドの交流70周年にあたるが、コロナに一刻も早く打ち勝ち、今後ますます重要となるICT、デジタル分野で、ひとつひとつ協力関係を具体化していきたい」と述べました。

覚書では、
▼5Gや海底ケーブルなどの技術開発で協力することや、
▼サイバーセキュリティーやAI=人工知能の分野での人材育成を行うほか、
▼両国のスタートアップなど企業どうしの対話を進めていく、
としています。

インドの通信事業をめぐっては、すでに日本企業が、海底ケーブルを受注したり、5Gで地元企業と共同研究をしたりしていますが、総務省としては日本企業の進出をさらに後押しするねらいがあります。

総務省は今月、チリ政府との間でも情報通信技術の分野で協力していくことで覚書を交わしていて、新型コロナウイルスの対応でデジタル化が加速し、通信技術の需要が高まる中、各国の政府との協力関係を広げていく方針です。