大学生就職内定率 約82% 前年比5ポイント減 12月時点

この春に卒業する予定の大学生の就職内定率は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、先月の時点でおよそ82%と、前の年の同じ時期より5ポイント近く低くなっていたことがわかりました。

厚生労働省と文部科学省は、この春に卒業する予定の大学生の就職活動の状況について全国62の大学、合わせて4770人を抽出して調査しました。

それによりますと、先月1日現在の就職内定率は82.2%で、前の年の同じ時期より4.9ポイント低くなっていました。

12月時点としてはリーマンショックの影響を受けた2009年の7.4ポイントなどに続いて過去3番目に大きな下げ幅となっています。

地域別では
▽「北海道・東北」が最も高く84.0%(去年比-5.0ポイント)
▽「関東」が83.4%(去年比-5.3ポイント)
▽「近畿」が82.5%(去年比-5.8ポイント)
▽「中部」が80.2%(去年比-5.4ポイント)
▽「九州」が79.8%(去年比-2.9ポイント)
▽「中国・四国」が79.6%(去年比-1.8ポイント)となっています。

また、短大生の内定率は57.6%と前の年の同じ時期より14.4ポイント低くなっています。

厚生労働省は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、就職活動が長期化している。感染状況が見通せず、企業が求人を控えるおそれもあり、大学などと連携し学生への支援を強化したい」としています。