チュニジア 独裁政権崩壊から10年 コロナ禍で集会などは禁止

「アラブの春」と呼ばれた民主化運動の発端となった北アフリカのチュニジアでは14日、独裁的な政権を倒した革命から10年の節目を迎えました。
しかし、新型コロナウイルスの感染防止のため集会などが禁止され、経済も悪化する中、革命を祝う雰囲気とは程遠いものとなりました。

チュニジアでは10年前の1月14日に市民の大規模なデモによって23年間続いた独裁的なベンアリ政権が崩壊しました。

この動きは国を代表する花にちなんで「ジャスミン革命」と呼ばれ、中東に広がった民主化運動「アラブの春」のきっかけとなりました。

14日は革命を記念する祝日で例年、さまざまなイベントが開かれますが、ことしは感染防止のため外出の制限や集会の禁止などの措置が取られ、首都チュニスの中心部では多くの店が閉まり人通りも少なく、革命を祝う雰囲気とは程遠いものとなりました。

チュニジアはアラブの春で内戦などの混乱に陥った国々とは違い、民主化の歩みを着実に進めたことから“唯一の成功例”と言われていますが、失業率が16%を超えるなど経済は革命前より悪化し、人々の不満が高まっています。

チュニスに住む40歳の女性は「革命から10年がたつ今、大きな成果といえるのは自由です。一方で経済的な面は改善されていません」と話していました。

また38歳の男性は「ことしの革命記念日は感染防止のロックダウンと重なり祝う気分にはなれません」と話していました。