タイ 反政府デモ隊の1人逮捕 王室中傷の不敬罪適用は初めてか

反政府デモが続くタイで、警察は、デモ隊の1人を王室を中傷した疑いで不敬罪を適用して逮捕しました。一連のデモの参加者に不敬罪が適用されたのは今回が初めてとみられ、デモ隊側は反発を強めています。

逮捕されたのは、反政府デモに参加した21歳の男子大学生で、警察によりますと、中部のパトゥンタニ県で道路に掲げられていた王族の肖像写真に、スプレーで、抗議のことばを書き込んだなどとして、王室を中傷した疑いが持たれています。

男子大学生は、13日夜、警察に連行されて拘束されていましたが、14日、いったん拘束を解かれたところで、メディアの前で「逮捕は全く怖くない。当局による法律の乱用だ」などと訴え、警察を批判しました。

タイの不敬罪は、裁判で有罪となった場合、最も長くて禁錮15年の刑が科されることで知られ、人権問題に取り組む地元の弁護士の団体によりますと、去年7月以降の反政府デモの参加者に対して不敬罪が適用されたのは、今回が初めてだということです。

タイ政府側は、王室批判を強めるデモの参加者40人以上に、不敬罪の適用を視野に警察への出頭を命じるなど圧力を強めていて、今回、初めて逮捕者が出たことに、デモ隊側は反発を強め、新たなデモを呼びかける構えを見せています。