トランプ大統領 弾劾訴追の決議案可決 焦点は上院の弾劾裁判へ

アメリカの連邦議会にトランプ大統領の支持者らが乱入した事件をめぐって、議会下院は、大統領の罷免を求める弾劾訴追の決議案を可決し、トランプ大統領は歴代大統領で初めて2度弾劾訴追されました。今後、上院での弾劾裁判に焦点が移りますが、来週就任するバイデン次期大統領としては、最優先に掲げる新型コロナウイルス対策などの審議への影響は避けたい考えで、新政権は難しい対応を迫られることが予想されます。

アメリカの連邦議会に暴徒化したトランプ大統領の支持者らが乱入した事件をめぐって、議会下院は13日、大統領の罷免を求める弾劾訴追の決議案を可決し、トランプ大統領は弾劾訴追されました。トランプ大統領はおととし、いわゆるウクライナ疑惑をめぐっても弾劾訴追されていて、2度弾劾訴追されるのは、歴代大統領で初めてです。

トランプ大統領は弾劾訴追されたあとに出した動画の中で、一連の暴力を強く非難しましたが、弾劾訴追については言及しませんでした。

弾劾の手続きでは、議会上院で有罪か無罪かを判断する弾劾裁判が開かれますが、大統領の任期が1週間を切る中で、裁判が行われるのは、来週の政権交代以降になるという見方が強まっています。

また、大統領を有罪とするには出席議員の3分の2以上の賛成が必要で、共和党議員の動向が鍵を握ることになります。

こうした中、バイデン次期大統領は声明を出し、弾劾訴追を支持しながらも、最優先課題としている新型コロナウイルス対策や新政権の閣僚人事承認などの議会での審議も重要だと強調して、影響を避けたい考えをにじませ、まもなく発足する新政権は、出だしから難しい対応を迫られることが予想されます。