横浜 “搬送困難” 急増 5時間要した例も コロナで病床ひっ迫

新型コロナウイルスの感染が拡大し、医療機関の病床がひっ迫する中、横浜市では救急搬送した患者の受け入れ先がなかなか決まらない“搬送困難”のケースが急増していて、中には搬送先が見つかるまでに5時間かかったケースもあったということです。

横浜市消防局によりますと、患者の搬送先が決まるまでに病院への照会が4回以上あったケースなど「搬送が困難な事例」は、1月10日までの1週間で186件に上り、前の年の同じ時期の2.2倍に増えました。

消防局では新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関の病床がひっ迫していることなどが背景にあると見ています。

新型コロナウイルスへの感染のほかに、別の持病もあった人の搬送先を見つけるまでに5時間かかり、途中で救急隊を交代させた異例のケースもあったということです。

横浜市消防局救急課の長谷部宏光担当課長は「感染者の増加とともに搬送が困難な事案が増え、影響を及ぼしています。ただ、そうした事例は全体の5%程度で、ほとんどはきちんと対応できているので、要請の一件一件にしっかり応えられるよう全力を尽くしていきたい」と話していました。