東日本大震災10年を前にシンポ “環境調査のサンプル残して”

東日本大震災から10年を迎えるのを前に、関係する学会が集まってシンポジウムが開かれ、環境調査のために集められたサンプルやデータを残しておくことが重要だなどの意見が出されました。

このシンポジウムは、ことし3月に東日本大震災から10年を迎えるのを前に、日本学術会議が連携する学会とともにオンラインで開きました。

この中では、日本海洋学会の神田穣太会長が、震災後に海中の放射性物質の量や生態系の変化など、環境調査のために、さまざまな研究機関がサンプルやデータを集めたが、今後、新たな視点で研究が行われる際にも利用できるよう残しておくことが重要だといった意見を出していました。

また、日本原子力学会の中島健会長が、原発について、自然災害や深刻な事故への対策を強化すべきとする7年前の提言が、電力会社や国などでどのようにいかされているか、フォローアップを続けていることなどを紹介しました。

シンポジウムでは、およそ40の学会が活動を報告し、復興が遅れている地域があるなかで、研究者が分野を横断して協力していくべきなどの提案も出されました。