ロシア プーチン大統領 全国民を国産ワクチン接種対象に

ロシアのプーチン大統領は、新型コロナウイルスの国産ワクチンについて、来週からすべての国民を対象に接種を進めるとともに、変異したウイルスにも効果があるワクチン開発に力を入れるよう指示しました。

ロシアのプーチン大統領は13日、政府内の会議をオンラインで開き、新型コロナウイルスの国産ワクチン「スプートニクV」について、来週からさらに規模を拡大して接種を行うよう指示しました。

これを受けて1月18日からはすべての国民がワクチン接種の対象になります。

またプーチン大統領は「イギリスの状況を懸念しながら注視している」と述べ、変異したウイルスにも効果があるワクチンの研究や開発に力を入れるよう求めました。

これに対して担当の副首相は、去年10月に承認された別の国産ワクチンが、こうしたウイルスにも効果があることがわかったとして研究を続けていると報告しました。

ロシア国内では、連日2万人規模で新たな感染者が確認されるなど、感染拡大が収まらない状況が続いています。

このためプーチン政権としては、ワクチンの接種をいっそう進めたい考えですが、安全性や有効性に疑問を抱く国民も多く、接種がどこまで広がるか疑問視する見方も出ています。