尾身会長 解除条件や時期「状況に応じシナリオ示すのが責務」

13日夜、西村経済再生担当大臣の会見に同席した政府の分科会の尾身茂会長は緊急事態宣言の解除の条件や時期について「今後の感染状況に応じたシナリオを議論し、示していくことが政府としても分科会としても求められるし責務だと思う」と述べ、今後、とるべき対応を今から検討しておく必要があるという認識を示しました。

そのうえで「想定されるシナリオは大きく分けて2つある。ひとつはベストケースで、対策が功を奏し、比較的早く『ステージ3』相当の状況になった場合でも、宣言解除で対策をすべて解除してしまうとリバウンドのように感染が再び増加する。『ステージ2』相当になるまで必要な対策を継続することが求められる。
2つ目の想定は、来月になっても感染が増加しているか、あるいは横ばい、減少していても極めて緩やかな状態という場合だ。この場合は、緊急事態宣言のもとで行っている対策では足りないということなのでさらに強い対策が必要になる」と述べました。