俳優 綿引勝彦さん死去 すい臓がんのため 75歳

民放のドラマ「天までとどけ」などに出演した俳優の綿引勝彦さんが、先月30日にすい臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。75歳でした。

綿引勝彦さんは東京都出身で、大学を中退して昭和40年に劇団民藝に入り、多くの舞台作品に出演しました。昭和60年に退団したあとはテレビドラマや映画にも多く出演し、こわもての役からやさしい父親まで幅広い役柄を演じました。

中でも、民放のドラマ「天までとどけ」シリーズでは、去年亡くなった岡江久美子さんと長年にわたって大家族の夫婦の役を演じて人気となりました。また、NHKでは大河ドラマ「山河燃ゆ」や連続テレビ小説「春よ、来い」などに出演していました。

所属事務所によりますと、綿引さんは3年前にすい臓に進行性のがん細胞が見つかり、その後、肺への転移が確認され化学療法を続けてきました。

去年11月に積極的な治療を打ち切って自宅での療養を続けていましたが、先月25日に容体が急変して入院し、30日にすい臓がんのため亡くなったということです。75歳でした。

妻 樫山文枝さん「最期は眠るように」

綿引勝彦さんが亡くなったことについて、妻で俳優の樫山文枝さんがコメントを出しました。

この中で樫山さんは「足かけ三年の療養でしたが、『どなたにも病気のことは、言わないでほしい』と本人の強い意志で突然の報告となったことをおわびいたします」としたうえで、「夢うつつの中で、将棋を指していたのでしょうか、『投了すると伝えてくれ』とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか。最期は眠るように逝きました。どうしてこうなったのかと嘆いたりもしましたが、仕方ないよとなぐさめあいながら、とくにこの一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」と記しています。