東京五輪 表彰状の原料「こうぞ」皮むき最盛期 茨城 大子町

東京オリンピック・パラリンピックの表彰状にも使われる和紙の原料の「こうぞ」の皮むき作業が、茨城県大子町で最盛期を迎えています。

茨城県大子町で栽培される「大子那須こうぞ」は、繊維が細かく絹のようになめらかな和紙ができるとして、東京オリンピック・パラリンピックの表彰状に使われる岐阜県の「美濃手すき和紙」のほか、福井県の「越前和紙」の原料にもなっています。

「こうぞ」農家は、この時期、出荷に向けた準備作業を行っていて、このうち齋藤邦彦さんの作業場には13日、9人が集まり、こうぞの皮むき作業を行いました。

齋藤さんたちは、こうぞの枝を釜で1時間半ほどかけて蒸してやわらかくしたうえで、冷めないように布をかけながら皮の部分を1枚ずつ丁寧にむき、15キロごとの束にしていました。

このあとは和紙に使う繊維の部分だけを包丁を使って、そぎ取って乾かす作業などが行われ、4月から出荷されるということです。

齋藤さんによりますと、去年は夏に日照不足があり、こうぞの枝が例年より短いなどの影響が出ているものの、質は例年と同じで、よい和紙が作れそうだとということです。

齋藤さんは「こうぞは生産者が少なくなっているので延期したオリンピックが開催され、こうぞのことを多くの人に知ってもらえたらうれしい」と話していました。