米 ワクチン接種拡大へ 大リーグの球場活用などの動き広がる

アメリカでは、新型コロナウイルスのワクチンを多くの人に接種するため、大リーグの球場をはじめとするスポーツ施設などを会場として活用する動きが広がっています。

深刻な感染拡大が続くアメリカでは、先月から新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まりましたが、これまでに、およそ2770万回分が供給されたのに対し、接種を受けたのは932万人にとどまっています。

こうした中、ニューヨーク市のデブラシオ市長は12日、大リーグ・メッツの本拠地の球場を接種の会場として使う計画を発表しました。

それによりますと、接種はグラウンドを見渡せる広いラウンジで24時間態勢で行われ、1日当たり5000回から7000回分を接種する予定です。

アメリカでは、大リーグの球場をワクチンの接種会場に活用する動きが広がっていて、西部カリフォルニア州ではダルビッシュ有投手が所属するサンディエゴ・パドレスの本拠地で11日から1日5000回分の接種が始まったほか、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地でも今月15日から1日最大1万2000回分が接種できるようになります。

また、野球界以外でも、NFL=アメリカプロフットボールリーグのスタジアムや、休園が続いているロサンゼルス郊外のテーマパーク、ディズニーランドもワクチン接種の会場となることが決まっていて、広大な敷地を活用すれば大勢の人が接種を素早く受けられるようになると期待されています。