東京五輪・パラ組織委員会 森会長 年頭あいさつ「淡々と準備」

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、大会組織委員会の森会長は職員に向けた年頭のあいさつで「淡々と予定どおり準備を進めて行く」と述べ、ことし夏の開催へ変わらずに準備を進める決意を示しました。

組織委員会の森会長は12日午前、都内の組織委員会のオフィスでおよそ3500人の職員に向けオンラインで年頭のあいさつを行いました。

森会長は、この中で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での大会開催の可否について「私が考え込んだり、たじろいだり、もし、心に多少の迷いがあったとしたら、すべてに影響していくと思っている。あくまでも淡々と予定どおり準備を進めていく」と述べ、ことし夏の開催へ変わらずに準備を進める決意を示しました。

そのうえで「この暗いトンネルを皆さんと力を合わせてくぐり抜け、決して春が来ないことはない、長い夜も必ず朝がくる、そう信じて、多くの人に喜びや希望を与えるように最後までがんばっていただきたい」と職員に呼びかけました。

また、武藤事務総長は「スポーツは、力強く、人に感銘を与える。大会がどうなるかではなく、どうすれば開催できるのかを考えるのが使命だ」と呼びかけました。

組織委員会は、競技会場のある1都3県に緊急事態宣言が出されたことを受け、可能なかぎりテレワークを活用するなどしながら、準備を確実に進めていくとしています。