日産 元COO証言 “ゴーン元会長から報酬支払い方法 強く指示”

日産自動車のカルロス・ゴーン元会長の報酬を少なく開示した罪に問われているグレッグ・ケリー元代表取締役の裁判に当時の最高幹部の1人が証人として出廷し、ゴーン元会長から「本来の報酬との差額分を開示せずに受け取れる方法を考えろ」と強い口調で命じられたと証言しました。

日産の元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(64)がゴーン元会長と共謀し、元会長の報酬を有価証券報告書で少なく開示した罪に問われている裁判では、日産関係者の証人尋問が続いていて、12日は平成25年まで8年間、COO=最高執行責任者を務めた志賀俊之氏が証人に呼ばれました。

この中で、平成22年に役員報酬が開示される制度が導入された際、志賀元COOは小枝至 元共同会長からゴーン元会長の報酬について「未払いとなった分を元会長の退任後に支払う方法を考えよう」と提案され、「開示制度の趣旨に反し、リーガルリスクがあると直感した。不正に近いと思った」と証言しました。

このため志賀元COOは、平成23年にゴーン元会長と2人きりの場で直接、尋ねたと説明し「いつも冷静なゴーンがいすから立ち上がり、『私が日産に来たときに、約束された報酬額はもっと多い。差額分を開示せずに受け取れる方法を考えろ』と強い口調で言われた」と証言しました。

そのうえで、志賀元COOは「結果的にゴーンの指示にしたがってしまったが、戒めるべきだったと反省している」と述べました。

また、企業としてガバナンスが機能していなかったとし、「ゴーンが意見を言う監査役を毛嫌いしていた。監査役が交代するタイミングで、ゴーンから『ものを言わない監査役を探してこい』と言われたことがある。取締役会も発言しづらい雰囲気になっていた」と証言しました。