3連休 1都3県の人出 前回の緊急事態宣言時を大幅に上回る

11日までの3連休の人出について、2回目の緊急事態宣言が出ている1都3県の各地で分析したところ、いずれも先月の土日・祝日より減少したものの、去年の1回目の宣言時を大幅に上回ったことがビッグデータの分析から分かりました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、1都3県の主要な駅周辺や繁華街の3連休中の人の数を分析しました。

分析した時間は
▽駅周辺が日中時間帯の午前6時から午後6時
▽繁華街は夜間帯の午後6時から翌午前0時です。

主要駅周辺の人出

その結果、主要な駅周辺の人出は、いずれも先月の土日・祝日の平均より5%から40%近く減少していたものの、去年の緊急事態宣言時の土日・祝日の平均と比べると2倍以上に増えていました。
このうち東京駅は、先月と比べて38%減少しましたが、去年の宣言時と比べるとおよそ2.4倍にあたる135%の増加となりました。

このほか横浜駅は先月と比べて38%減少し、去年の宣言時と比べるとおよそ2.7倍にあたる172%増、大宮駅は先月と比べて30%減少し、去年の宣言時と比べるとおよそ2.4倍にあたる138%増、千葉駅は先月と比べて5%減少し、去年の宣言時と比べるとおよそ2.1倍にあたる113%増でした。

繁華街の人出

また、繁華街も同じ傾向で、いずれも先月の土日・祝日の平均より30%から50%近く減少していたものの、去年の宣言時の土日・祝日の平均と比べると多いところでは4倍に増加していました。
このうち銀座は先月と比べて38%減少しましたが、去年の宣言時と比べるとおよそ4倍にあたる299%の増加となりました。

このほか新宿・歌舞伎町は先月と比べて42%減少し、去年の宣言時と比べるとおよそ2.5倍にあたる152%増、渋谷スクランブル交差点は先月と比べて46%減少し、去年の宣言時と比べるとおよそ3.1倍にあたる212%増、六本木は先月と比べて34%減少し、去年の宣言時と比べると68%の増加となりました。

連休明け 東京駅の人出 先月とほぼ同じ水準

12日朝の東京駅の人出は、緊急事態宣言の初日の今月8日から大きな変化は無く、先月の平日とほぼ同じ水準で、去年の1回目の宣言時と比較すると20%ほど多くなっている事がビッグデータの分析から分かりました。
NHKはNTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、12日午前8時台の東京駅周辺の人の数を分析しました。
その結果、緊急事態宣言の初日となった今月8日の朝と比べると3%の増加と、大きな変化は無く、先月の平日の平均と比べても2%の減少とほぼ同じ水準となっています。

一方、去年4月から5月にかけての前回の緊急事態宣言時の平日の平均と比べると20%ほど多くなっています。