世界最大規模 テクノロジーの見本市 オンラインで始まる

アメリカで毎年1月に開かれている世界最大規模のテクノロジーの見本市が新型コロナウイルスの影響でオンライン形式で始まり、各社が最新の技術を披露しています。

世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」はアメリカ・ラスベガスで毎年1月に開かれていますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン形式となり、11日は、参加企業によるメディア向けの発表会が開かれました。

このうちパナソニックは、感染拡大の影響で小売店の経営が打撃を受けるなかスマートフォンで料理などの注文を受けて無人のロッカーに届け、利用者が人と対面することなく受け取れるシステムの開発に力を入れていく方針などを示しました。

また韓国のサムスン電子は、家庭で家事などを支援するロボットのコンセプトを紹介し、人工知能で物を判別して食器や洗濯物をつかんで運んだり、グラスにワインをついだりする機能を説明しました。

このほか、ドイツのメルセデス・ベンツは車のスピードメーターや地図などがデジタル方式で1枚のパネルに表示される新たなシステムを披露しました。

一方、主催団体によりますと、ことしの出展企業は1800社を超えたものの去年と比べると半数以下になっていて、新型コロナウイルスの影響がここでも顕著に出ています。

日本企業も最新研究開発の成果 披露

オンラインで開かれているテクノロジーの見本市「CES」には、日本の企業も最新の研究開発の成果を披露しています。

このうちパナソニックは、人の感情などを色や形で表現する技術を出展しています。

人の顔をカメラで撮影し、顔のつくりに加えて視線やまばたき、それに口元の動きなど表情の細かな変化を捉えます。

それをコンピューターが分析し、その人の体調や気分、性格を導きだしたうえで、それにあった色や形を見せることで自分を見つめ直す体験ができるとしています。

会社ではこうした人の感情を分析する技術の開発に力を入れていて、将来は人と人の相性や相手の感情を知るための技術として実用化を目指しています。

開発に関わる東江麻祐さんは「相手の感情を読み取って円滑にコミュニケーションを取ったり、自分を見つめ直したりする際に応用できる技術だ」と話していました。

また、NTTも、開発を進めている次世代の通信ネットワーク、「IOWN」の構想を映像で紹介しています。

強みをもつ光技術を活用することで、消費電力が少なく大容量で高速の通信網で、自動運転や農業などに劇的な変化をもたらすとしています。

ほかにもソニーなどおよそ80社の日本企業が出展し、開発の成果を競う形となっています。