富山県内 大雪で2人死亡 91人が病院搬送(11日午後11時)

午後11時現在NHKが警察や消防に取材したところ、富山県内では今回の大雪で2人が死亡し、91人がけがや体調不良で病院に搬送されています。

氷見市で10日午後、周りを雪に囲まれた車の中から60代の男性が意識がない状態で見つかりその後、死亡が確認されました。

消防によりますと車はエンジンがかかったままの状態で、周辺には排気ガスのにおいが立ちこめていたということです。

また、1月8日には富山市内の用水路で81歳の男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。

男性は家族に「家の前を除雪してくる」と言って家を出ていて、警察によりますと死因は溺死とみられるということで、警察は男性が除雪中に用水路に転落したとみて調べています。

けがをする人も相次いでいます。

10日、射水市の介護老人福祉施設で42歳の男性職員が除雪機に右手を挟まれ、大けがをするなど、県によりますといずれも除雪作業中に3人が大けがをしたということです。

道路で転倒したり、屋根から落ちてきた雪の下敷きになったりするなどでけがをする人が相次ぎ今回の大雪で富山県内でけがや体調不良で病院に搬送された人は合わせて91人に上っています。

ガソリンスタンドに5日ぶりに灯油到着

大雪による交通への影響が続く中、富山市のガソリンスタンドには、11日午前、5日ぶりに灯油を運ぶタンクローリーが到着し、店の関係者はほっとしていました。

富山市天正寺のガソリンスタンドではガソリンや軽油などの車の燃料のほか暖房器具の燃料の灯油も扱っています。

しかし、今回の大雪で道路の通行にも影響が生じ、今月6日を最後に灯油を運ぶタンクローリーが到着せず、保管する灯油の量が大幅に減っていました。

そうした中、11日午前、灯油を積んだタンクローリーが5日ぶりに店に着きました。このタンクローリーの到着は、当初の予定より3日遅れたということです。

ガソリンスタンドの寺崎弘行店長は「灯油は残りわずかになっていたのでタンクローリーの到着が間に合ってよかったです。在庫と配送の状況を見ながら営業を続けていきたい」と話していました。

この店では、ガソリンも今月6日を最後に到着していないということで、ふだんより早めに給油に訪れるドライバーもいました。

物流滞り小売りにも影響

記録的な大雪のため富山県内では物流が滞り、小売りの現場にも影響が出ています。

富山市総曲輪にある地元産の野菜や果物などを販売する店では、大雪に伴う道路の状況が改善しないため今月7日を最後に集荷ができず、農家からの持ち込みもほとんど無くなっているということです。

この店ではふだん、野菜や果物が山積みになっていますが、11日はカリフラワーや小松菜がそれぞれ数個しか並んでおらず、卵は1つもありませんでした。

ここ数日は臨時休業したり、営業時間を短くしたりせざるをえず、これまでどおり野菜や果物が仕入れられるようになるめどは立っていないということです。

「地場もん屋総本店」の田近寛充店長は「オープンして10年ほどになりますが、こんな経験は初めてです。商品が減る一方で心配ですが、状況が改善するまではしかたないと思います」と話していました。

ガソリンスタンドの屋根が折れる

記録的な大雪になっている富山市の婦中町にあるガソリンスタンドでは10日午後、長さ10メートルほどの屋根が真っ二つに折れました。

屋根は鉄製の2枚の板を接合した形になっていて、当時、雪が60センチほど積もっていたということで、雪の重みで接合部分が折れたと見られています。

当時、給油している人はおらず、けがをした人はいなかったということです。

このガソリンスタンドでは別の屋根も支柱などに亀裂が見つかり、安全を考慮してガソリンの販売は取りやめています。

ガソリンスタンドのスタッフの1人は「屋根が落ちるなんて想像ができず、最初に見た時は状況が理解できませんでした。給油できないのはつらいです」と話していました。