1都3県 濃厚接触者や感染経路 調査に具体的基準を 国に要望

東京など首都圏の1都3県は、新型コロナウイルスの感染者の急激な増加に伴い、濃厚接触者や感染経路を調べる保健所の業務の負担が増しているとして、重症化リスクの高い人がいるケースを優先するなどの調査に向けて具体的な基準を示すよう国に要望しました。

東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏の1都3県では、感染者の急激な増加に伴い、保健所が濃厚接触者や感染経路を調べる積極的疫学調査で負担が増し、神奈川県では、一般の感染者については同居する家族以外の濃厚接触者の調査を原則行わないなど調査を大幅に縮小しています。

こうした中、1都3県は10日、厚生労働省などに要望書を出しました。

この中では、限られた人員の中で効果的に業務を行えるよう、重症化リスクの高い人がいるケースを優先するなどの調査に向けた具体的な基準や、調査の簡略化の方法を示すよう求めています。

このほか、飲食店への営業時間短縮の要請に伴って売り上げが減少した食料品や酒類の納入業者に対する支援や、医療提供体制を維持するために免許を持っていても看護の仕事に就いていない「潜在看護師」の活用を図る仕組みづくりなども要望しました。