新たな変異ウイルス 羽田空港で確認 英国・南アフリカと異なる

今月初めに羽田空港に到着した男女4人が、イギリスや南アフリカで見つかったものとは異なる変異ウイルスに感染していたことが分かりました。このウイルスへの感染が国内の検疫の検査で確認されたのは初めてです。

厚生労働省によりますと、感染していたのは今月2日にブラジルのアマゾナス州から到着した、10代から40代の男女合わせて4人です。

羽田空港の検疫所で受けた新型コロナウイルスの検査で陽性となり、その後、国立感染症研究所で検体の遺伝子を解析した結果、変異ウイルスと確認されました。

これまでにイギリスや南アフリカで見つかった変異ウイルスと共通の変異はあるものの、遺伝子の配列が異なるということです。

このウイルスへの感染が国内の検疫の検査で確認されたのは初めてで、感染症研究所が感染力やワクチンの有効性への影響などについて調べています。

イギリスの変異ウイルス 3人の感染確認

このほか、新たに男女3人がイギリスの変異ウイルスに感染していたことも確認されました。

このうち20代の男女2人は、いずれもイギリスでの滞在歴がなく、先月イギリスから帰国した30代の男性と食事をしていたということです。

国内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは検疫での検査も含めて34人となりました。