東京都 新型コロナ 3人死亡 1494人感染確認 日曜初の1000人超

東京都内では10日、日曜日としては初めて1000人を超える1494人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。9日からおよそ800人少なくなりましたが、都の担当者は「きのうが土曜日で検査数が少なくなったことが要因だと思われる」として、高い水準の感染状況は変わっていないため、不要不急の外出を自粛し対策を徹底するよう呼びかけています。

東京都は10日、都内で新たに10歳未満から100歳以上の男女合わせて1494人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

日曜日としては初めて1000人を超えて、最も多くなりました。

1日の感染の確認が1000人を超えるのは6日連続です。

また、感染経路がわからない人は、10日までの7日間の平均で1185.7人となり、前の週の2倍に増加しています。

新たな感染の確認は9日からおよそ800人少なくなりましたが、都の担当者は「きのうが土曜日で検査数が少なくなったことが要因だと思われる」として、高い水準の感染状況は変わっていないと説明しています。

そのうえで「若い人を中心に外へ出たいという人もいると思うが『ステイホーム』の徹底をお願いしたい」と呼びかけています。

1494人は、年代別に、
▼10歳未満が39人、
▼10代が104人、
▼20代が403人、
▼30代が261人、
▼40代が236人、
▼50代が201人、
▼60代が105人、
▼70代が69人、
▼80代が50人、
▼90代が25人、
▼100歳以上が1人です。

およそ38%にあたる575人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、およそ62%の919人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が325人と最も多く、
次いで
▼「会食」が46人、
▼「職場内」が44人、
▼「施設内」が43人などとなっています。
このうち「施設内」では、▼12の医療機関で医療従事者と入院患者合わせて17人、▼9の高齢者施設で職員や入所者など合わせて17人の感染が確認されたということです。

このほか、70代や80代の高齢者が、年末年始に合わせて訪れた孫から感染したケースがありました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて7万4944人になりました。

一方、10日時点で入院している人は9日より120人増えて3239人となり、過去最多となりました。

「現在確保している病床に占める割合」は81%となっています。

このうち、都の基準で集計した10日時点の重症の患者は、9日より1人少ない128人で、重症患者用の病床の51.2%を使用しています。

また、感染が確認されている人のうち、
▼自宅で療養している人は9日より639人増えて7009人となり過去最多となりました。
▼都が確保したホテルなどで療養している人は9日より35人増えて1035人です。
このほか、
▼医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は193人増えて6930人と過去最多となりました。

また、都は、これまでに感染が確認されていた80代と90代の男女3人が死亡したことを明らかにしました。
このうち2人は施設内での感染だったということです。

これで都内で死亡した人は合わせて685人になりました。

小池知事「ぜひともステイホームを」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対して「ちょうど3連休の2日目だが、昼間の人出は残念ながら前回の緊急事態宣言のときに比べてさほど減っていない。ぜひともステイホームをしていただきたい。危機的な感染状況ではあるが何としてでも抑え込んでいく。都民県民の皆さんと力を合わせて、結集して、やっていかなければならない。皆さんのご協力をお願いしたい」と述べました。