北陸・新潟・岐阜 大雪 8人死亡 277人けが(10日午後10時)

今月7日以降の大雪や暴風雪の影響で、新潟県や北陸を中心に死亡したりけがをしたりする人が相次いでいます。NHKが10日午後10時現在でまとめたところ、新潟県と北陸3県、それに岐阜県で、死亡した人は少なくとも8人で、けがをした人は少なくとも277人となっています。

内訳は、
▽新潟県で死亡した人は3人、けがをした人は112人、
▽福井県で死亡した人は3人、けがをした人は53人、
▽富山県で死亡した人は1人、けがをした人は72人、
▽石川県で死亡した人は1人、けがをした人は38人、
▽岐阜県でけがをした人が2人となっています。

多くが除雪中の事故とみられ、除雪作業をする際には、必ず2人以上で行い、雪が落ちてくる可能性がある軒下は通らないようにするなど十分な注意が必要です。

また、車内で一酸化炭素中毒になって死亡したとみられるケースもあり、車の中にいるときは、防寒具を着てエンジンを切るか、マフラーの周辺をこまめに除雪するなど心がけて下さい。

新潟県

今月7日からの記録的な大雪や強風の中、新潟県内では3人が死亡し、少なくとも112人がけがをしています。

阿賀町鹿瀬では10日午前11時半ごろ、会社員の大江利光さん(57)が自宅前で雪に埋まって倒れているのを雪下ろしの手伝いに来た親戚が見つけました。
病院に運ばれましたがまもなく死亡し、警察は除雪の作業中に屋根から落ちてきた雪に巻き込まれたとみて調べています。

新潟市秋葉区では10日午後4時半ごろ、米田靜夫さん(84)が自宅前で雪に埋まって倒れているのを家族が見つけ病院に搬送されましたが、その後死亡しました。
警察によりますと、1人で除雪作業をしていたということで、警察は除雪中に屋根から落ちてきた雪に巻き込まれたとみて調べています。

上越市頸城区では10日午後5時すぎ、上野トシさん(87)が自宅の敷地で倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
警察によりますと、上野さんは1人で家庭用の除雪機を使って除雪していたということですが、見つかった当時、体の一部が機械に巻き込まれていたということで警察が詳しい状況を調べています。

NHKが県内の消防などに取材したところ10日午後7時までに少なくとも112人がけがをしています。

このうち、三条市長野では、10日5時半すぎ、自宅の屋根の雪下ろしをしていた会社員の酒井貞行さん(64)が雪の上に倒れているのを家族に発見され、意識不明の重体です。
警察は屋根の除雪中に転落したとみて調べています。

富山県

NHKが警察や消防に取材したところ、富山県内では今回の大雪で1人が死亡し、けがや体調不良で病院に搬送された人は10日午後10時現在で72人に上っています。

氷見市消防本部によりますと、10日午後2時半ごろ、氷見市吉滝の住宅の敷地内でエンジンがついたままになっている車を、見回りをしていた近くの住民が見つけ、消防に通報しました。
警察と消防が駆けつけたところ、周囲を雪に囲まれた乗用車の中から60代の男性が意識のない状態で見つかり、その場で死亡が確認されました。
消防によりますと、救急隊員が駆けつけた際に車内から排気ガスの臭いがしたということで、警察と消防が死因や詳しい状況などを調べることにしています。

射水市三ケにある介護老人福祉施設では、10日午前6時ごろ、除雪作業をしていた42歳の男性職員が除雪機に右手を挟まれて大けがをしました。

このほか、屋根からの落雪に巻き込まれるなどして、富山県内では合わせて72人が搬送され、このうち3人は重傷だということです。

富山 氷見 79世帯153人が孤立状態 12日の解消目指す

大雪により、富山県氷見市の山あいで倒木が相次いで道路が通れなくなり、4つの地区の79世帯153人が孤立状態になっています。

倒木が相次いだのは、石川県との県境に近い富山県氷見市の山あいの地区で、市によりますと、11日午前4時現在で、
▽三尾地区の39世帯79人、
▽床鍋地区の25世帯41人、
▽老谷地区の12世帯29人、
▽胡桃地区の3世帯4人の、
合わせて79世帯153人が孤立状態になっています。
このうち老谷地区については地元の住民と電話で連絡がとれ、すべての世帯の無事が確認できているということです。

また、住民の話では、道路が寸断されて通行できない状態が続いていて、停電が起きている住宅もあるということです。

一方、ほかの3つの地区では一部の住民と連絡がとれているということです。

氷見市消防本部によりますと、孤立している地区の住民から救助を求める要請や体調不良を訴える通報などは寄せられていないということです。

富山県と氷見市は復旧を急いでいて、12日には孤立状態を解消したいとしています。

老谷地区に住む飯原打越さんがNHKの電話インタビューに応じました。
飯原さんによりますと、老谷地区では雪による倒木の影響で道路が寸断され、通行できない状態が続いているということです。
飯原さんは「除雪車が作業できないうえ、生協の食料品を運ぶ車や街につながるバスもまったく通れない状況になっています。連休明けに地区の外に働きに出る人が通勤できるかどうか心配しています」と話していました。
また、老谷地区は高齢者が多いということで「中には停電している家もあるので、電話をして励ましています」と話していました。

福井県

NHKが警察や消防に取材したところ、今回の大雪で、福井県内では、雪の中で倒れた状態で見つかるなど3人が死亡し、除雪作業中などにけがをしたり体調不良を訴えたりして少なくとも53人が病院に搬送されています。

警察や消防によりますと、10日午前11時ごろ、除雪作業をしていた福井市の70代の女性が自宅の敷地内で雪に埋もれて倒れているのを家族が見つけ、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

午後1時半ごろには大野市で60代の男性が自宅の敷地内で雪の中で意識のない状態で倒れているのを近所の人が見つけ、通報を受けた消防と警察がその場で死亡を確認しました。

福井県内では9日も福井市で除雪作業をしていた80代の男性が意識を失って病院に搬送され、その後死亡しています。

また、午後1時すぎには北陸自動車道の福井インターチェンジと福井北インターチェンジの間で立往生に巻き込まれていたドライバーの50代の男性が腹痛を訴えました。
救急車が現場までたどりつけないためNEXCO中日本の車両が男性を救急車の待つ場所まで運んでから病院に搬送されたということです。

このほか、坂井市やあわら市など、積雪が続いている嶺北地域を中心に除雪作業中にけがをしたり体調不良を訴えたりして少なくとも53人が病院に搬送されています。

石川県

10日午後2時半ごろ、石川県内灘町大根布にある飲食店の駐車場で、車の中で60代の男性が意識を失っているのを店の従業員が見つけました。
男性は病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
警察によりますと、死因は一酸化炭素中毒だったということです。
乗っていた車のエンジンはかかったままで、マフラーの周りを含め車の周囲には多くの雪が積もっていたということで、警察は排気ガスが車内に流れ込んだのではないかとみて詳しい状況を調べています。

このほか、各地の消防などによりますと、石川県内では今回の大雪で、10日午後8時までに38人がけがをしています。

岐阜県

岐阜県では、飛騨市の80代の男性が屋根の雪を下ろしている際に転落するなど、2人がけがをしています。