エリザベス女王夫妻 新型コロナワクチンを接種

イギリスのエリザベス女王夫妻が新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けました。イギリスではこれまでに亡くなった人は8万人を超え深刻な状況が続いています。

イギリス王室は、94歳のエリザベス女王と99歳の夫のフィリップ殿下が9日、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けたことを明らかにしました。

接種はロンドン郊外のウィンザー城で行われ、女王自身が公表を決めたということです。

イギリスメディアは、女王が接種したことで、一部にあるワクチンへの懸念や懐疑的な見方を取り除くことが期待されるなどと伝えています。

イギリスでは、感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染が拡大し、9日の感染者は5万9937人と12日連続で5万人を超えています。

また、死者は1035人で、これまでに亡くなった人は8万人を超えました。

病院に入院する患者も急増していて、ロンドンのあるイングランドでは一部の病院で患者を受け入れられず、別の病院に搬送するケースも出ていると伝えられています。

イギリス政府は、ワクチンの接種を急ぐとともにテレビやラジオ、インターネットなどを通じて外出せずに家で過ごすよう市民に求めるキャンペーンを始めるなど対応に追われています。