岐阜県 感染拡大受け独自の非常事態宣言を発表 新型コロナ

岐阜県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることから県は9日、独自の非常事態宣言を発表しました。岐阜県全域の酒を提供する飲食店を対象にした営業時間短縮の要請を来月7日まで延長するとともに、県民に対して不要不急の外出の自粛などを呼びかけています。

岐阜県は9日、県内の市町村長や医療関係者などを集めた対策本部会議を県庁で開きました。

岐阜県では今月6日に1日の発表で初めて100人を上回る102人の感染が確認されるなど感染の拡大に歯止めがかかっておらず、県は「このまま推移すれば感染爆発や医療体制の崩壊が強く懸念される」として、独自の非常事態宣言を会議に合わせて発表しました。

具体的には、県内全域の酒を提供する飲食店を対象にした営業時間短縮の要請について、11日までとしていた期限を来月7日まで延長します。

営業の終了時間は現在の「午後9時まで」から「午後8時まで」に前倒しし、酒の提供は午前11時から午後7時までとします。

今月12日から来月7日までの27日間、要請に応じた店には108万円の協力金を支払います。

また、県民に対し、
▼昼夜を問わず、特に午後8時以降の不要不急の外出を自粛するよう求めるほか、
▼不要不急の県をまたぐ移動の自粛、
▼在宅勤務や時差出勤などの推進で出勤者を7割減らす取り組みも呼びかけています。

岐阜県は、9日から来月7日までを緊急対策の実施期間に定め、「1日あたりの新規感染者が50人を下回る程度になることを目指す」としています。