緊急事態宣言を受け 知事らが街頭で外出自粛などを呼びかけ

緊急事態宣言を受けて、東京都は8日夜、新宿の繁華街で、午後8時以降の外出を控えるとともに、9日からの3連休は自宅で過ごすよう呼びかけました。

緊急事態宣言を受けて、東京都は、特に午後8時以降の徹底した不要不急の外出自粛や、飲食店などへの午後8時までの営業時間短縮を要請しています。

宣言初日の8日夜7時半ごろから、都や新宿区の職員は、JR新宿駅の東口や歌舞伎町の周辺、それに西武新宿駅をまわり、道行く人たちに向けて要請への協力を呼びかけました。

職員たちは「不要不急の外出自粛」「飲食店の営業は20時まで」などと書かれたパネルを掲げながら、午後8時以降の外出を控えるとともに、9日からの3連休は自宅で過ごすよう呼びかけていました。

呼びかけに参加した東京都総務局の藤田聡理事は「感染者が増えていることに大変危機感を持っている。人の流れを止めないことには感染拡大を防止できないので、危機感を共有するためにも引き続き協力を呼びかけていきたい」と話していました。

横浜中華街では人の姿もほとんどなく

神奈川県では8日から、横浜市と川崎市の酒類を提供する飲食店などに対し営業時間を午後8時までに短縮するよう要請していて、人気の観光地、横浜中華街を訪れる人の姿もほとんどありませんでした。

神奈川県は8日から、横浜市と川崎市で酒類を提供している飲食店などに対し、営業時間を午後8時までに短縮するよう要請しているほか、今月12日以降は、酒類を出しているかどうかにかかわらず、営業時間の短縮を要請する対象を県内全域の飲食店などに広げます。

こうした中、横浜市中区にある人気の観光地、横浜中華街では、午後8時ごろになると店の従業員がシャッターを下ろすなど閉店作業を行い、通りを歩く人の姿もほとんどありませんでした。

都内から観光で来たという50代の女性は「閉店すると言われ、店を出てきました。きちんと要請を守っていると感じました」と話していました。

また、近くに住む30代の会社員の男性は「前回の緊急事態宣言の時と同じく人がほとんどいない中華街の姿を見て、さみしいです」と話していました。

埼玉県 大野知事が街頭で自粛呼びかけ

緊急事態宣言を受け、埼玉県の大野知事は8日夜、埼玉県川口市内でチラシを配り、午後8時以降の不要不急の外出自粛を呼びかけました。

埼玉県では新型コロナウイルスの特別措置法に基づく緊急事態措置として、8日から来月7日まで、不要不急の外出や、県をまたぐ移動の自粛を求めています。

これを受けて、埼玉県の大野知事や川口市の奥ノ木市長らが8日夜、川口市のJR川口駅前でチラシを配り、午後8時以降の不要不急の外出を控えるよう呼びかけました。

このあと大野知事らは「おうちに帰ろう」と書かれた横断幕を持って駅前の商店街で呼びかけを行い、緊急事態措置への協力と感染予防対策の徹底を訴えました。

大野知事は「きょうも過去最多の感染者が確認され、いま食い止めないと本当に大変なことになる。いま我慢していただくことが将来につながるので力をお貸しください」と話していました。