
「三菱スペースジェット」20機 契約解消 開発縮小後初
「三菱航空機」は、国産初のジェット旅客機、「三菱スペースジェット」について、アメリカのリース会社と結んだ20機の契約が解消されたことを明らかにしました。三菱スペースジェットの開発体制の大幅な縮小が決まって以降、初めての契約解消となります。
三菱航空機によりますと、開発を手がける「三菱スペースジェット」について、アメリカのリース会社、「エアロリース」から受注していた20機の契約が解消されました。
「スペースジェット」をめぐっては、三菱航空機の親会社、「三菱重工業」が、新型コロナウイルスの影響で需要の回復が見通せないとして、開発費や体制を大幅に縮小する方針を示しています。
こうした中、「エアロリース」と契約について協議したところ、納入時期が見通せないことから、解消に至ったということです。
契約解消は、開発体制の大幅な縮小が決まって以降では初めてで、三菱航空機は、本格的な開発再開を待って、再契約に向けて交渉したいとしています。
今回の契約解消によって、最大で447機あった三菱スペースジェットの受注は287機に減ることになります。
三菱航空機の丹羽高興社長は、「長年の顧客であり、大変難しい決断だったが、これまでの温かいサポートに心から感謝したい」とコメントしています。