「歌会始」など新春の皇室行事が延期に 新型コロナ感染拡大で

新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることから、宮内庁は「歌会始」など新春の皇室行事を延期することを決めました。

歌会始は、新春の宮中の伝統行事で、ことしは感染対策を徹底したうえで、全国と海外から寄せられた短歌のうちから入選した人たちも参列して、今月15日、皇居宮殿で開催されることになっていました。

しかし、感染が急激に拡大していることや東京都など1都3県を対象に緊急事態宣言が出されたことから宮内庁は、「歌会始」の開催の延期を決めました。

宮内庁によりますと、感染の拡大で、多くの人がこれまで以上に困難な状況に直面していたり、全国の入選者などが緊急事態宣言の対象の東京と往来することを控えるよう呼びかけられていたりするためだということです。

開催の時期は、春の早い段階を念頭に置きながら今後、感染の状況を見ながら決めるとしています。

また、天皇皇后両陛下が年の初めにさまざまな分野の研究者から講義を受けられる「講書始」についても、今月12日の開催を取りやめ延期されることになりました。