千葉県 新型コロナの患者用確保病床数 実態より多く公表

千葉県は新型コロナウイルスの患者をすぐに受け入れられる病床の確保数について、これまで公表していた数より実際には42床少なかったことが分かったと明らかにしました。病床使用率はさらにひっ迫していたことになります。

千葉県は新型コロナウイルス患者をすぐに受け入れられる県内の病床数を6日時点まで1017床と公表していました。

しかし、実際には感染拡大を受け病床の数を増やし始めていた去年11月以降、複数の医療機関から「実際運用している病床数はもっと少ない」という指摘を受け、改めて確認を進めた結果、確保されていた病床は975床で、公表していた数字より42床少なかったことが分かったと明らかにしました。

千葉県は季節がら心筋梗塞などで運ばれる患者が増え、予定どおりの病床数を確保できない病院が出ていることは把握していましたが、調整を重ねれば確保できると見積もり、計画上の数字を足し合わせていたとしています。

千葉県は、6日時点ですぐに患者を受け入れられる病床の使用率を58.5%としていましたが、実際には61%に上っていて、よりひっ迫の度合いが厳しかったことになります。

県はこれまでの使用率について改めて訂正はしないとしていますが「今後は実態に合わせて公表していくように努力する」と話しています。