緊急事態宣言 大阪府も政府に要請の方向で調整 吉村知事

大阪府の吉村知事は府内での新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大阪に緊急事態宣言を発出するよう政府に要請する方向で調整に入ったことを明らかにしました。府は8日、対策本部会議を開いて正式に決定し、早ければ9日にも政府に要請する方針です。

大阪府では6日、1日としては過去最多の560人の感染が新たに確認されるなど、感染拡大に歯止めがかかっていません。

こうした状況について吉村知事は7日夕方、記者団に対し、「府民や事業者の協力でなんとか感染の急拡大を抑えてきたが、年末の人の動きで、6日は560人の感染が確認されたほか、7日も過去最多の感染者数になるという報告を受けた」と述べました。

そのうえで吉村知事は「感染拡大の明らかな兆しがみえている。先手の対応を打つべき時だ」と述べ、大阪に緊急事態宣言を発出するよう政府に要請する方向で調整に入ったことを明らかにしました。

府は8日、対策本部会議を開いて正式に決定することにしています。

吉村知事は早ければ9日にも、政府に緊急事態宣言の発出を要請する考えを示しました。

また吉村知事は隣接する兵庫県と京都府と足並みをそろえた対応を取りたいとして、3府県での調整を急ぐ考えを示しました。

さらに吉村知事は、今月11日までの期限としている、大阪市内の酒類を提供する飲食店などへの営業時間短縮の要請について、大阪府に緊急事態宣言が出された場合は、対象のエリアを府内の全域に拡大したうえで、営業時間を午後8時まで、酒類の提供は午前11時から午後7時までとするよう、改めて要請する考えを示しました。