力士など協会員全員にPCR検査実施へ 初場所に向け日本相撲協会

日本相撲協会は、今月10日からの初場所の開催に向けて、力士など協会員全員を対象に、新型コロナウイルスのPCR検査を実施することになりました。

大相撲では5日、横綱 白鵬の新型コロナウイルスの感染が明らかになったほか、先月から今月にかけては複数の部屋で集団感染が起きています。

こうした中、日本相撲協会の芝田山広報部長は、今月10日に初日を迎える初場所の開催に向けて、力士や親方など協会員全員を対象にPCR検査をすることを明らかにしました。

検査は、7日から各部屋に検査キットを配布する方法で行われ、全員の検査結果が判明するまで、8日までのまる1日はかかるとしています。

こうしたことから、相撲協会によりますと、8日の「取組編成会議」は、初場所初日の前日となる9日にずれ込む可能性があるということです。

取組編成会議は通常、本場所初日の2日前の午前中に、初日と2日目の取組を決めるために開かれています。

今回の対応について芝田山広報部長は「検査で思わしくない結果が出たとすれば、状況や症状を見て、感染症の専門家と打ち合わせて、どうするかを決めていく。場所に向けて見切り発車ではなく、お客さまの安心・安全をいちばんに頭に置いて検査を決めた」と話し、引き続き、観客を入れて初場所の開催を目指す方針を示しました。